薬剤師からメディカルコピーライターへ:未経験でも大丈夫?
結論から話してしまうと、メディカルコピーライターの未経験の求人は割とたくさんあります。
新型コロナウイルス蔓延の影響で一時は未経験の求人がかなり減っておりました。というのも、ライターの仕事は在宅ワークが可能なため、ほとんどの現役ライターがコロナ渦では出社しておらず、未経験者を教える環境がないということが原因のようです。
しかし、それも最近は復活してきたように思います。要するに、未経験で転職するなら今がチャンス!
未経験可メディカルコピーライターの求人の探し方
薬剤師からメディカルコピーライターへ転職の場合、複数の薬剤師専門の転職エージェントへの登録がおすすめです。
私が転職した時には大手薬剤師転職エージェントそれぞれが別のメディカルコピーライターの求人を2~5個程度保有している印象でした。出回っている求人が多くない為、1社では見つける事ができない求人が多くなってしまいます。
薬剤師専門の転職エージェント以外では、JACリクルートメントもおすすめです。こちらの転職エージェントにはメディカル系の求人専門の部署があり、医療広告代理店の担当さんもいるため、薬剤師専門のエージェントと変わらない、あるいはそれ以上のサポートが受けられます。
どこ医療広告代理店に応募すればいい?大手はどこ?
広告代理店というと電通や博報堂などの会社思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
広告代理店の大手もそれぞれ電通メディカルコミュニケーションズ、博報堂メディカルという医療用医薬品の広告を取り扱う関係会社があります。
外資系企業だとマッキャンやオムニコムなども医療広告代理店の関連会社があります。
上記に挙げた以外にも、多くの医療広告代理店があり、どこに応募すればいいのか?大手に行くのが一番いいのか?と悩んでしまいますよね。
ただ個人的にはそこまで大手にこだわらなくても良いように思います。理由は、大手、中小の間にも競争が保たれている業界だからです。
実は医療用医薬品の広告は同種同効薬を同じ広告代理店が取り扱えない事になっています。それ故、大手でなくとも仕事の獲得が可能であり、「大手でしかできない仕事」というのは少ないように思います。
ただし、本当に小さい会社は思ったような職務内容にならない可能性もあります。医療用医薬品の広告には一つの案件で億単位の予算が付きます。そういった規模の仕事がこなせるキャパシティのある会社、となるとあまりに小さい会社は除外されてしまうためです。
このあたりの規模感はエージェントさんに聞いてみるのが良いと思います。
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なぜ薬剤師ではなくコピーライターなのかが明確
薬剤師は再就職しやすい仕事のため、すぐに辞めてしまわないか?企業の採用担当も心配しているところです。メディカルコピーライターという職への志望度が高く、長く続けてくれそうと採用担当に思ってもらえる志望動機、転職理由にすることを心掛けましょう。
働き始めてからどんなことがしたいのか、どのような形で会社に貢献ができるかなど、働き始めてからのビジョンが明確だと志望度が高いことに説得力が増します。
そのうえで、薬剤師としてどんな勉強に力を入れているのか等、薬剤師としてのキャリアをどんな形でライターとして活かしていけるのかアピールできるとより良いでしょう。
課題の提出が早い
詳しくは後述しますが、メディカルコピーライターの求人に応募すると、ほとんどの場合に課題の提出を求められます。課題の出来に加えて、あまりギリギリの提出の方は好まれないようです。
たくさんの企業に応募すると、課題の提出期限がかぶってしまい、ただでさえ忙しい転職活動がさらにハードモードになることも。
どんなにハードモードになったとしても与えられた課題は必ず期限内に仕上げるようにしましょう。
採用される可能性が限りなく0に近づくというのも理由の一つですが、それ以上にその求人を紹介してくれた転職エージェントさんにも迷惑をかけることになります。その後、そこのエージェントから求人の紹介を断られる可能性も出てくるため絶対に課題はやりきるようにしましょう。
どうしても期限内の提出が難しい場合は前もって、いつまでに提出ができるのかを提示したうえで期限の延長を依頼しましょう。
ストレス耐性がある、ある程度の残業への覚悟がある
医療広告代理店はクライアントである製薬会社から依頼され、プロモーションを担当する会社です。
作ったものに納得してもらえず、何度も修正になったり、無理難題を言われ頭を抱えることも少なくありません。処方箋調剤にはないつらさがあります。
またコンペで案件を獲得してくる業界のため、コンペ前は激務になることも。コンペ以外でも、締め切りに追われる仕事になることは言うまでもありません。
忙しい月の残業時間は40時間を越えることも珍しくないので残業に対する覚悟も必要です。
選考課題ってどんなもの?
医療広告代理店へ応募をするとかなりの確率で選考課題の提出を求められます。ライターとしての経験が全くない人を採用するうえで、最低限の英文読解や文章力を確認しておく必要があるからです。
課題の内容は会社によって大きく変わります。
英語論文の要約
まずありがちなのが英語論文10ページ程度を日本語で要約、あるいは必要項目に関する内容をピックアップしポスターにまとめるといった内容のもの。おそらく一番時間のかかるタイプの課題です。
英語力に自信がない場合はグーグル翻訳等のツールにも頼りながら作成しましょう。ポスターの作成を求められる場合でも、デザイナーではなくライターの職に応募しているのですから見た目にこだわりすぎる必要がないことも覚えておきましょう。
小論文
次に多いのが800字程度の小論文の課題。医療関連の時事的な内容であることもあれば、医療とは全く関係のない内容で課題が出されることもあります。
基礎的な文章力を確認されているため、奇をてらった内容にする必要はありません。文章の構成は基本の形に倣って書いて問題ないでしょう。
内容はなるべく絞って、具体的に書く方が良いです。基礎的な文章力があることを示すとともに、調べものもしっかりできることが内容でアピールできるとより良いでしょう。
更正
タイプミスなどの含まれる文章を更正する課題が出ることもあります。
漢字の間違い、句読点の間違いに注意して行いましょう。他の文章と違った表現や形式になっている場合はそういった部分も訂正を行います。
SPI
大学卒業時の就活の際にも受けた人もいるとは思いますが、薬局のみを考え就活をしていた場合は全く受けたことがない方も薬剤師の中では少なくないと思います。
時間制限のある、癖の強いテストなので、一度参考書に目を通して形式だけでも知ってから受検するようにするのがおすすめです。
長めの志望動機書
A4の紙1/2~2/3程度の長さで、800字程度で、A4 1枚で、など書く文字数を指定で志望動機書の提出を求められることが多いです。
課題とは違いますが、ここでも基礎的な文章力は見られていると考えてよいでしょう。
すっきりとまとまったフォーマットで説得力のある文章を心掛けて作成してください。
まとめ
・メディカルコピーライターの求人を探すなら薬剤師専門の転職エージェントがおすすめ
・メディカルコピーライターに応募する場合は転職活動時課題の提出がある為、他の業界への転職よりも忙しくなることは覚悟しよう
・締め切りのある仕事のため、入社後は残業への覚悟も必要
・課題には論文要約、小論文、更正など会社によっていろいろな種類のものがあるが、何はともあれ必ず期限内に提出しよう
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!
転職活動の成功を心からお祈りしております。
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